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グッズ作ったけど全然色味が違う!なんで色ブレが起きるの!?

目次

グッズ製作会社に勤めていた私が語る、色ブレについてのまとめです!

どんな理由で色ブレが起きているのか、私が経験した内容を話していきます。

 

 

 

色ブレって何?

色ブレというのは、同じ商品なのに色がブレてしまう事をいいます。

例えば、髪の毛が白色なのに灰色に見えてしまうなどです。

グッズというのは、最初にサンプルを作ることがあります。

その時に修正していくのですが、様々な理由で色ブレが発生します。

量産するときに発生するケースもあるので注意が必要です。

 

色ブレが発生する原因

色ブレが発生する原因として様々な事柄があげられますが、今回はよくある色ブレの原因を説明していこうと思います。

  • 校正と量産品の色ブレ
  • 印刷機械の不備による色ブレ
  • 素材による色ブレ
  • 数量が多い事による色ブレ
  • RGBとCMYKによる色ブレ

こちらの五つが、よくある色ブレになります。

一つ一つ詳しく説明していきますね!

 

校正と量産品の色ブレ

量産を製造する前に作るサンプルを校正(こうせい)といいます。

簡単に言うと試作品ですね。

この校正には色々な種類があります。「量産するグッズと全く同じ素材や、印刷機械を使う校正」もあれば、「イメージを付ける為に素材も、印刷機械も別の物を使い形だけを見る校正」など様々あります。

この校正がOKになった時に量産を開始します。

校正がなくそのまま量産するケースもあります。個人で製造する上でコストを抑えるために校正なしで量産する方が多い印象です。

こちらの場合は校正と量産品の色ブレが発生しませんが、校正を作成した場合、校正と量産品の色ブレが発生するケースがあります。

「量産するグッズと全く同じ素材や、印刷機械を使う校正」で大きく色ブレした場合は、会社に問い合わせしてください。会社側で何かがあった可能性があります。

ですが微妙な差の色ブレはどうしても起きてしまいます。

それは環境差といってどうしても発生してしまうんです。なので、この微妙な差は許容していただく必要があります。

ですが、校正の時に量産の時に使う素材や印刷機械を使わないもので進行した場合、確実に校正と量産品で色の違いが発生します。

なので色に重きを置きたい場合は、必ず量産する時と同じものを使って校正を作成しましょう。

ちなみに同じものを使う方が、コストはかかります。

 

印刷機械の不備による色ブレ

これは明確にわかるケースがほとんどです。

例えば指定した色と違う色が載っているケースや、変な点が全て同じ個所に印刷されているケースなどがあります。

イラストデータにない色が載ってしまう原因は印刷機械による不備の可能性がかなり大きいです。

印刷機械も故障をしてしまうので、発生源はゼロではありません。ですが、価格が安い所などで起きやすいので注意が必要です。

もし疑わしい印刷物を見つけた際は個数やイラストデータを確認して、お問い合わせをしましょう。

 

素材による色ブレ

これは私も仕事しているときに気づきました。「当たり前でしょ。」と思う方もいらっしゃると思いますが、実際に届いてみると結構気づかない事があります。

ポストカード一枚とっても、素材が違います。ツルツルした紙に印刷するのか、ザラザラした紙に印刷するか、それにより色味が変わります!

最初はツルツルしたコート紙に印刷しました。色味はコート紙で気に入りましたが、イラストのデザイン的に上質紙のザラザラ具合が欲しい!と上質紙に変更して量産しました。

この際、同じデータを使用して印刷したとしても、コート紙に印刷した色味を上質紙で再現することはかなり難しいです。

なのでこの場合、コート紙の色味を上質紙で表現したい場合はイラストデータから修正する必要があります。

 

また、別のケースもあります。

上質紙でイラストを印刷し量産しました。それを販売した所、思ったより売れ行きがよく追加で製造する事にしました。

同じグッズ製作会社に依頼をしたのに、初回製造した量産品と追加製造した量産品の色味が少しズレていました。

同じ紙を使用し、同じ印刷機、同じデータを使用したのにどうして色味がブレちゃうの!?となりますよね。

これにも理由があります。これは上記で説明した環境差もありますが、それ以上に考えられるのは紙の劣化具合の差です。

初回製造した時の紙の劣化具合と追加製造した時の紙の劣化具合が違う事による色ブレです。これにより思ったより色の差がでてしまうことがあります。

そこまで管理して気にしてくれる会社はそこまで多くはありません。

なので、価格が安い所に依頼する場合は許容するしかないと思います。

ですが知識として持っておくとお客様に説明が出来るので先に注意喚起をしておくことにより、炎上を防ぐことができます。製造する際は必ず注意しましょう。

 

数量が多いことによる色ブレ

個人で製造する時はあまりないかもしれません。

なので、サラっと説明させていただきますね。

数量が多いということは最初に印刷した量産品と最後に印刷した量産品の環境が違います。

印刷機械を長時間稼働したことによる反動だったり、温度や湿度、インクの残り具合などがあります。その為微々たる差ですが、色ブレが発生します。

大きい色ブレが発生した場合は、個数を確認してみてくださいね。

ちなみに多い数量というのは、グッズにより異なります。

心配の場合は依頼する会社に問い合わせてみましょう。

 

RGBとCMYKによる色ブレ

これは、「グッズを作るためイラスト制作の注意点!」にて説明しております。

詳しくはこちらの記事をご確認ください。

 

rakusiteikiru.hateblo.jp

 

最後に

日々グッズ製作会社は色ブレを減らすために努力しております。

私が勤務していた時よりいい解決方法が発見されているかもしれません。

なので、そこまで色ブレに関して気にせずに気軽にグッズ製作してくださいね!

もし色ブレしてしまったとしても知識があれば説明できます。

このまとめで、グッズを販売する際に不安材料を一つでも無くせたらなと思います( *´艸`)

もし何か気になる事などございましたら、答えられる範囲で答えますのでコメントしていただけますと幸いです!