目次
今回は、私が専門学生・養成所生時代に悩んだボイスサンプルについて書いていこうと思います!
ボイスサンプルについて右も左も分からなかった頃から、少し慣れ始めたころまで全てを纏めましたのでもしよかったら読んでみてください_(._.)_
- 目次
- ボイスサンプルとは?
- ボイスサンプルが必要な理由
- ボイスサンプルで苦労した事
- ボイスサンプルの戦略
- ボイスサンプルの自己PRについて
- オーディション用のボイスサンプル
- ボイスサンプルはお金をかけた方がいい!
- 最後に
ボイスサンプルとは?
まず、ボイスサンプルとはその名の通り声のサンプルになります。
自分がどういった声優系統なのか、どういう風にナレーションをするのか、など一発で分かるものがボイスサンプルになります。
「事務所になるまでボイスサンプルとは無縁なんじゃ…。」
と思う方もいるかと思いますが、私が通っていた専門学校・養成所では必須でした!
恐らくどの専門学校・養成所でも作る必要があります。
ボイスサンプルのイメージがつかめない人は、目指している声優事務所のホームページを見ましょう。その中から適当な声優さんをクリックすると必ずボイスサンプルが出てきます。そちらを聞いてみるとボイスサンプルのイメージがしやすいかと思います。
※ワンポイントアドバイス※
自分の系統を理解している人は似た系統のボイスサンプルを聞いてみるとかなり参考になりますよ!
ボイスサンプルが必要な理由
なぜボイスサンプルを専門学校・養成所で作る必要があるかというと、2つの大きな理由があるからなんです。
1つ目は、声優になるうえでボイスサンプルがとても大事な事です。仕事の際に、ボイスサンプルの中からこの声で芝居して、ナレーションしてと言われる事は正直少なくありません。
そんな仕事と直結するボイスサンプルは事務所入りしたらとても大事なものになります。
それを学ぶためにも単発授業の一環だったり、深堀するところはボイスサンプルの専門の授業があったりもしました。
私が通っていた専門学校は単発の授業で、養成所では専門の授業がありました!
2つ目は、事務所オーディションの際に提出する必要性がある事です。かなりの確率でオーディション用紙とボイスサンプルを送ります。ただ、オーディションに出すボイスサンプルは二通りあります。
それは『事務所から指定された台詞や歌、ナレーション、自己PRを録音して提出するタイプ』と『何でもいいから自分で制作したボイスサンプルを録音して提出するタイプ』です。
圧倒的に事務所から指定される方が多いですが、たまに自分で作成したものを送ってくださいと言われることもあります。その為ボイスサンプルを自分で作る必要がどうしてもでてきます。
ボイスサンプルで苦労した事
私がボイスサンプルで特に苦労したのは静かな環境で録音する事です。
これは簡単に見えてとても難しいです!
家で録音する際、両親や兄弟がいようものなら生活音がガッツリと入ってしまうからです。またよく入るマイクや、録音機器を使えば近所の子どもたちの遊ぶ声まで入ってしまいます。
では、夜録音できるのか?と言えばそれも難しいでしょう。
少なくとも実家暮らしであれば、両親が寝ているので本気の芝居はできません。声が大きくなってしまうからです。近所迷惑にもなります。
都合よく防音室があればいいのですが、大体の家にはないでしょう。
外にある安い施設で、自分一人だけの空間、ある程度防音ができている部屋となれば、カラオケが思いつくでしょう。
カラオケも正直難しいです。というのも、隣の歌っている声が入ってしまうからなんです。隣が空いていればまだ望みはあるかもしれませんが、難しいのが現状です。
では、そうやってボイスサンプルを静かな場所で、誰にも迷惑かけずに録音できたのかと言うと…。
専門学校・養成所で使用するスタジオを借りたからです。
当時通っている人でも結構知らない人がいましたが、学校で使用しているスタジオは無料で借りることができます。
勿論時間制限があったり、場所どりの予約など借りる為にやることは多いですが、基本的には問題なく借りることができるでしょう。
私はこれを使用して、ボイスサンプルを録音しました。
ボイスサンプルの戦略
ボイスサンプルは正直戦略ゲームです。
当時めちゃくちゃ考えました。その中で好評だったボイスサンプルの戦略をご紹介したいと思います。
【好評だったボイスサンプル】
①ギャップを活かしたボイスサンプル
②得意ジャンルだらけのボイスサンプル
この2点になります!
「え?当たり前の事じゃん」と思う方もいるかと思いますが、ボイスサンプルの沼に入ると何が良いのか悪いのか分からなくなります。
私も何度か経験しました…。
録音しても録音しても、自分の中でいいと思える物が出来ない時に陥りますね。
もし陥ってしまった場合、一度先生や講師の方に聞いてもらいましょう。
アドバイスが貰えるのは勿論ですが、いい点と悪い点を教えてくれるためモチベーションの向上にもなります。
何より先生方に好かれるので、聞いた方がいいと思います。
都度都度行くと先生方も仕事があるので、本当に詰まった時や、何回かやってみてから聞いてみてください。努力をする前に聞くと困った顔をされますし、逆に嫌われる恐れがあるので要注意です!
①ギャップを活かしたボイスサンプル
これは私が初めて褒められたボイスサンプルになります。
声のギャップではなく、セリフ構成のギャップ活かしたものになります。
というのも当時の私の声質ではギャップを作るのが難しかったからです。得意ジャンルと苦手ジャンルが明確すぎて、声のギャップはできませんでした…。
その為、セリフ構成でギャップを作ることにしました。
『自己PR(子どもっぽい好きな食べ物の話から目指す声優像)→優しいお姉さん系統の台詞(アニメより)→かっこいいお姉さん系統の台詞(外画より)→男キャラクター物のナレーション(アニメより)→元気なナレーション(CMより)』
上記が詳細になります。
自己PRで最初の子どもっぽい性格のイメージを作り、それを台詞ですぐに壊す。
その後またイメージを戻し、最後に両方組み合わせたのを披露する。
次がどんなボイスになるか聞きたくなるように工夫しました。
個人の得意ジャンルや声質があると思うので、何とも言えないですが、私はこれで初めて褒めていただきました。
また、全員に褒められたわけでもありません。勿論ダメ出しを貰ったこともあります。ですが割合を出した時に褒められる方が圧倒的に多かったので紹介させていただきました。
②得意ジャンルだらけのボイスサンプル
これは①のボイスサンプルのダメ出しをいただいた方にアドバイスを貰い作成しました。
今思えばこちらの方が、仕事には直結するかなと思います。
これはまんまです。自分が得意とすることを全部入れました。
『自己PR(自分が持っている資格の話や得意ジャンルの話)→得意ジャンル①→得意ジャンル②→得意なナレーション①→得意なナレーション②』
ですね。ギャップだったりとか何も意識せずに本当に得意ジャンルのみを集めて作りました。これもかなり好評でしたね。
模擬オーディションの時は名指しで褒めてもらいました。
何が得意なのか一発で分かるため、事務所側も選んだあとのイメージがしやすいと褒めていただきました。これはあんまりダメ出しされることはありませんでしたが、得意ジャンルが固まっている人はさっきと何が違うの?と言われるケースがあるので要注意です!
ボイスサンプルの自己PRについて
私は念のため自己PRを作成しましたが、事務所によっては完全に必要なしと言われることもあります。
なので、ボイスサンプルを作成する場合、自己PRがあるものとないものを作成しておくと後が楽になります。
オーディション用のボイスサンプル
オーディション用のボイスサンプルは受けるオーディション事に異なります。
異なる理由は色んな指定・指示があるからです!
例えば『全て一発録りしかダメ』『台詞が全て指定』『アカペラで歌う』などです。
どんなお題がきてもいいようにしっかりと準備をしましょう!
指定・指示がある分練習や努力がものをいいます。しっかりと練習しましょう。
※ワンポイントアドバイス※
指定の台詞やナレーションを練習する際は、必ず絵を想像しましょう。
アニメなのが外画なのか、テレビCMなのかラジオCMなのかなどなど。細かくイメージしましょう。
例えば「私は林くんが好き。」という台詞があったとしましょう。
まずこの『私』とはどういう人物なのかをイメージしましょう。年齢は?性格は?外見は?などです。
その後にシュチュエーションをイメージします。ここはどこ?部屋?それとも外?周りには人がいる?誰に向けて言ってる?それとも独り言を言ってる?などです。
これをイメージし絵を想像することによって、声の向かう方向や声の圧や大きさなども変わってきます。この変化がよりリアルな芝居になります!
ボイスサンプルはお金をかけた方がいい!
養成所生の時に気づいたのですが、ボイスサンプルにはお金をかけたほうがいいです!
ナレーションならBGMをつけたり、ちゃんとした録音ブースで録音したり、編集してもらったり、ノイズを除去したりです。
それら全てを一人で出来ればいいのですが、出来ない人がほとんどかと思います。そんな人はいっそのことプロに任せてしまうのがいいと思います。
凄い人だと録音する内容をプロにお願いしていたりもしました。
正直プロに素人はかないません。その為お金をかけてクオリティーが高いボイスサンプルを制作した方がいいと思います。
事務所でのボイスサンプルも自分で作成する可能性があります。
そんな時の為に伝手を作っておくのも大事だと思います。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は専門学校時代・養成所時代でのボイスサンプルの話を纏めました。
声優を目指す方にとって役立つ情報になればと思います。
またボイスサンプルがここが気になるという方がいらっしゃいましたら、コメントしていただけますと幸いです。
追記で纏めたりします!
また、他にも『専門学校と養成所のメリット・デメリット』や『専門学校・養成所であった実際の授業』を纏めているのでもしよかったら読んでみて下さい。
以上になります!長々と読んでいただき誠にありがとうございます!
気になった事などございましたらコメントしていただけますと幸いです。