目次
私は高校を卒業してから声優になろうと本格的に動き始めました。
その経験を纏めた物になります!
細かく時期別に書いておりますので、長いと思いますがお役に立てればと思います。
声優を目指したきっかけ
私が声優を目指したのは中学の頃です。
某ディアなガールなラジオを初めて聞いたのがきっかけでした!
それまでは声優さんについて知っていてもただのファンぐらいだったのが、ラジオに触れて何この面白い人たちは!?ってなり調べた結果、声優さんにズッボリはまってしまいました( *´艸`)
そこからどういう声優さんがいるのか、とことん調べて好きな声優さんもできました。
その時にこの声優さんと一緒に仕事したいなーと思い始めたのです。
これが声優さんになりたいと明確に夢になった瞬間でした。
声優のなるために調べた事
今みたいに詳しくネットに書いてあったわけじゃありませんが、私の時もそこそこネットが普及していた為全てネットで調べることができました!
普通にYahoo!やGoogleなどの検索サイトから「声優になるためには」「声優 なり方」などの安直に検索しました。
そこで出てきたのは「若ければ若いほど声優になりやすい」や「声優なら専門学校に通おう」などです。
私はオープンに声優になりたいとは言えず、友達には内緒にしていたのでネットから入る情報が全てです。デメリットやメリット、さまざまな事を調べました。
当時中学生だった私は声優さんは「若ければ若いほど声優になりやすい」を信じ、両親に伝えることにしました。
両親を説得する方法
案の定告げた日、両親から反対されました。
現在働いている私からすると両親の気持ちは痛いほど分かります。ですが、当時は夢に向かって一直線これ以外はありえないと考えていた私にとって両親は突破すべき壁のように感じていました。
どうすれば両親を説得できるか、真剣に考えました。
両親からすると「子どもが何不自由なく生活する事」が第一条件でした。
それは声優を目指すことにおいて絶対不可能な事でした。実家にお金があるとかなら大丈夫だと思いますが、私の家は一般家庭でしたので金額面でも難しい話でした。
なので、両親が納得するようにどれだけ本気か高校の間みてて欲しいと頼みました。
そして通った高校は商業科の高校。
資格を手に入れて目指すことが出来なくなったとしても保険があるよ!と両親を安心させるために通いました。その間バイトもし、お金もため始めました。
高校生活を送る中、両親がいよいよ本気なんだなっと感じたらしくそこからは応援してくれるようになりました!
声優の専門学校に通うことになった理由
両親という壁を突破した私は、次のステップ「養成所」「専門学校」のどちらに行くかを考え始めました。
私の中ではかなり調べて「養成所」のメリット、デメリットと「専門学校」のメリット、デメリットを比べて「専門学校」を選びました。
決め手になったのは入りたい事務所を決められなかったことです。なので私はもう少し事務所を学びたいと思い色んな事務所に入るチャンスがはる「専門学校」を選びました。
下記に私の思う「養成所」「専門学校」のメリット、デメリットを記載しております。
ー「養成所」のメリット・デメリット
「養成所」は事務所が作っている声優になるための塾のような場所です。
「養成所」のメリットは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、行きたい事務所に入るための確実な一歩になる事です。大体の事務所は、事務所直結の養成所に通うことを必須事項をしています。その為行きたい事務所が決まっている人は「専門学校」よりも入りたい事務所の直結の「養成所」に通うことをオススメします。
2つ目は、見切りをつけるのが早い所です。養成所は多くの専門学校と違い、1年で査定が入ったりします。早いところだと半年だとか…。この査定により2年目も通えるのかはたまた養成所から退所せざるおえないのか嫌でも見切りをつけることになります。
見切りが早いためムダな出費をせずに違う養成所に入るのか、諦めるのか選択ができます。
※大手の事務所直結の養成所はほとんど査定があります。
「養成所」のデメリットは1つですね。でもこの1つが大きいと思います。
それはほかの事務所に入れなくなる事です。移籍もありますが、少なくとも実績を残したり伝手を見つけないと難しいのが現状です。あくまで養成所は事務所直結です。なのでその事務所に入ることを前提に話が進みます。その事務所が欲している声優に育てて、育った一握りを事務所に入れるという仕組みです。なので他の事務所と悩んでいたり、自分に合うところを探し中の人にとって「養成所」は辞めておいた方がいい場所かもしれません。
ー「専門学校」のメリット・デメリット
「専門学校」は声優を目指すための文字通り学校です。
「専門学校」のメリットは大きく分けて2つあります。
1つ目は、地元でも通えることです。すぐに上京するのは難しい人や、色んな事情で実家から通える所を探している人にとって大きなメリットになります。
2つ目は、様々な事務所に行くチャンスがある事です。「専門学校」は独自の繋がりをもっているケースがあります。その繋がりから色んな事務所に入るためのオーディションを開催してくれます。そこで行きたい事務所の養成所特待生にでもなれば養成所での金銭はかからないという特典までついてきます。他にも受かった所から自分にあう事務所を選べるという利点もあります。
「専門学校」のデメリットも2つあります。
1つ目は、金額は高いという事です。色々なチャンスを作ってくれる専門学校に通うのは安くはありません。特に全日制で通おうと考えている人にとってまとまった金額をださなければなりません。自分で稼いで渡すにしろ、両親に出してもらうにしろ何かを犠牲にすることは間違いありません。
2つ目は、過信してしまう所です。これは完全に私の意見になるかもしれません。「専門学校」に通う人は初めて声優のレッスンを受ける人が多いイメージです。これは私が実際に通ってみてそうでした。その中で周りの人より少し頑張ったり、特技をもっているとすぐに褒めてもらえます。そして出来ない人へのレッスンになってしまいます。いい意味でも悪い意味でも兎に角学校に近いです。その為周りより少し出来ると、すぐ過信し自主練をさぼってしまいます。それで落ちていった人を沢山見ました…。そんな程度の人間が、東京に上京して養成所に入ったら周りが化け物すぎてすぐにへこみます。本当に上には上がいることを理解して通える人にはオススメですが、それが出来ない人は正直そのまま上京した方がいいと思います。
※地方の専門学校と東京の専門学校だけでもレベルが違うイメージです。勿論地方の専門学校でも優秀な人はいますが、本当に少ないです!!
専門学校に通ったよかった事
まず色んなチャンスをつかめたことです。お仕事のチャンスだったり、事務所のオーディションだったり、幅広いチャンスが専門学校からもらえます。それのほとんどに参加していた私は本当にいろんなことを学べました。
オーディションではどうした方がいいのか、お仕事はどういう順番で行うのか、経験しておくと次に活かせます。その他にも色んな人に顔を覚えてもらえる可能性がぐっとあがります。
現役の先生と仲良くなることで仕事を紹介してもらえることもあります。
纏めると在学中のチャンスがめちゃくちゃ多い!!これが一番良かったことです!
専門学校に通って後悔した事
それは金額面ですね。養成所に通うことも特待生でなければ基本的にお金がかかります。その為、専門学校に通って養成所に通うことの金銭面の辛さに耐えられませんでした。
私が挫折した主な理由になります。自由に使えるお金がない!
高校生時代の友達はめちゃくちゃ遊んでるのに、なんで私だけ!?っという気持ちにどうしてもなってしまいます。
養成所に通ってよかった事
高レベルのレッスンを受けた事。現実を知った事。有名な声優さんにあえた事。
周りのレベルが高いから切磋琢磨するのには十分な場所です。大体の養成所は全日制ではありません。その為自主練が物を言うので、自主練をすることを覚えるのにも最適な場所と言えます。
また、「事務所」に入ってどういう「声優」になりたいかなど詳しい面談などもでき自分の目指す方向をより現実的に明確にしてくれます。
養成所に通って後悔した事
裏事情を知ってしまったことです…。
これは本当に難しい内容ですが、枕営業などの裏事情を知ってしまいます。全部がそうというわけではありません。実際私はありませんでした。ですが、少なくともそういう事情が耳に入ってくるようになってしまいます。
その為、本当に声優になりたいのか分からなくなってきます。
私が養成所を辞めた理由もこの一つになります。どうしても大手の事務所が強い!それは揺るぎのない事実です。マナー面にしてもタレントを守る姿勢にしても。
あたりのキツイ講師がいるのも事実です。それは私たちを想って言ってくれているのは理解できますが、どうしても心は理解してくれません。病んでしまう人も少なからずいました。私も少し…。
声優を諦めた理由
私が声優を諦めた理由ですが、完全に挫折しました!
使えるお金が少ない事、声優になる道のりは辛く険しいこと、最初は楽しいと思っていても目指すにつれ楽しいと思う事はなくなりました。
私の中で「楽しい」という感情は必須条件でした。なのでそれがなくなったと気づいた瞬間、なんかスーッと声優になりたいという気持ちはなくなりました。
次の瞬間、辞める旨を伝えていました。
見切りをつけるのも目指すうえで大切なことだと私は思います。
声優を目指している人へ伝えたい事
声優を目指す方へ役立つ内容になりましたでしょうか?
簡単にまとめると、楽しくない自主練をする力、金銭面でのストレス、両親の説得、などなど…色んな困難があります。
キラキラな世界にいくにはドロドロな下積み時代があります。
それに耐えられるのは少ないです。
ですが、夢を見つけそれに向かって精一杯頑張る時間に無駄はありません。
声優になれるにしろ挫折するにしろその経験は貴方だけのものです。
自分に後悔さえなければ、それでいいと思います。
「声優」を目指す中後悔のない選択をする上で、このブログの内容が一つでも役に立てれば幸いです。